ムーブの考え方
手持ちから動き、自社らしさで選ぶ。
エフェクチュエーション × デザイン経営
先が読めない時代に、完璧な計画を待っていては動き出せません。今ある手持ちから小さく動く考え方と、自社が大切にすることを軸に選ぶ考え方。この2つを組み合わせて、経営者の次の一歩に伴走しています。
1.なぜ今、この考え方なのか
本業を伸ばすときは、計画を立てて逆算するやり方が力を発揮します。けれど新しい柱は、やったことがなく、市場も読めない。本業と同じやり方を当てはめると止まってしまいます。大切なのは、場面によって使い分けることです。
| 本業を伸ばすとき | 新しい柱をつくるとき | |
|---|---|---|
| 出発点 | 目的・ゴール | 今ある手持ち |
| 進め方 | 計画を立てて逆算する | 小さく試し、反応から学ぶ |
| 未来の捉え方 | 予測する | 関わる人と一緒につくる |
2.エフェクチュエーションとは
熟達した起業家たちの意思決定に共通する考え方として、経営学者サラス・サラスバシーが体系化した理論です。「何を目指すか」より先に「今、何を持っているか」から動き出します。
-
1
手中の鳥
自分は誰か、何を知っているか、誰を知っているか。今ある手持ちから始める
-
2
許容可能な損失
どこまでなら失ってもいいかを先に決め、その範囲で試す
-
3
クレイジーキルト
出会った人を巻き込み、仲間として一緒につくっていく
-
4
レモネード
想定外の出来事を、新しい機会として活かす
-
5
飛行機のパイロット
予測に頼らず、状況を見ながら自分で舵を取り続ける
3.デザイン経営とは
デザインを見た目の話だけでなく、経営の考え方として活かすものです。2018年に経済産業省・特許庁が「デザイン経営」宣言を公表し、ブランドとイノベーションを通じて企業の価値を高める経営として示しました。
ムーブの捉え方
自社らしさを言葉にし、それを軸に判断すること
- Q1どんな価値を届けたい会社なのか
- Q2どんなに儲かっても、これだけはやらないと決めていることは何か
- Q3お客様は、自社をどんな言葉で褒めてくれるか
あわせて活かす5つの視点
- ブランド
- 大切にしてきた価値を、一貫した言葉にする
- 人間中心
- お客様も気づいていない困りごとを、売り込まずに聴く
- プロトタイピング
- 完成品の前に、確かめるための試作をつくる
- 共創
- 関わる人と一緒に、事業の形を決めていく
- ビジョン
- 経営者が意味を示し、自ら舵を取る
4.なぜ2つを組み合わせるのか
選ぶ(デザイン経営)
- 軸はあるが
動き出せない - 自社らしい
次の柱 - 動くが
方向がぶれる
動く(エフェクチュエーション)
エフェクチュエーション
「どう動くか」の考え方。手持ちから小さく動き出す力をくれる
デザイン経営
「どちらへ動くか」の軸。自社らしいものを選ぶ物差しになる
動くだけでは方向がぶれ、軸だけでは動き出せません。2つがそろうことで、自社らしい新しい柱を、無理なく形にしていけます。
5.ムーブの支援での活かし方
ムーブは答えを渡すのではなく、問いかけと対話を通じて、経営者ご自身が考え、決め、動けるように伴走します。5原則と5つの視点を、次の5つのフェーズで組み合わせて使います。
| フェーズ | すること | エフェクチュエーション | デザイン経営 |
|---|---|---|---|
| 見つめる | 自社の手持ちを棚卸しし、「らしさ」を言葉にする | 手中の鳥 | ブランド |
| 描く | お客様の声を聴き、手持ちから構想を描く | 手中の鳥 | 人間中心 |
| 試す | 失ってもいい範囲を決め、小さく形にして試す | 許容可能な損失 | プロトタイピング |
| 巻き込む | 社外の協力者と社内の仲間を巻き込む | クレイジーキルト | 共創 |
| 舵を取る | 想定外を生かし、自ら次の一手を決める | レモネード・飛行機のパイロット | ビジョン |
この組み合わせを、6か月・全12回で実践するのが、move 第二創業実践塾|Growth palette プログラムです。
塾のページを見る